インボイス制度

税金

練馬区で「納税者の立場で考える政治を!」をスローガンに政治活動を行っている税理士の「渡辺まさひろ」です。

皆さん、インボイス制度って聞いたことはありますか。これは、今までの消費税の課税制度を変更するもので、消費税の納税を免除されていた免税事業者(売上高等が小さな事業者)に対して、実質、課税することにつながるものです。先般、税務署の説明会に参加しましたが、「取引先から求められたら、インボイス発行事業者となり、登録してください」⇒つまり、免税事業者ではなく、課税事業者として消費税を納付してくださいというお話がありました。この説明のいやらしいところは、この制度はあくまで「任意です」と言い張ることでした。

少し考えると分かる事ですが、上場企業のような大企業は、インボイス発行事業者でない免税業者と取引したために、消費税を多く納付することになると、その分利益が減ることになるので、免税業者に対してインボイス発行事業者となることを要求してくるものと思われます(要求しないとなると仮に株主から株主総会等でそのような質問があった場合に経営陣は回答に窮することになります)。そうなってくると、川上から川下へ水が流れるように、当初免税事業者だった会社・個人事業主に対しても、広がっていき、免税業者が(財務省的にとってはめでたく)なくなるといったことになります。

消費税について免税制度を廃止するということを正面から議論して、増税するというのであれば、わかりますが、制度の廃止等ではなく、「任意」といいつつ、事実上追い込んでいくやり方に私は賛成できません。ずるくないですか?

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